相続や生前対策について相続専門家はっとりさんと小学6年生MASA君の雑談☝名古屋の相続相談あんしんサロン
小学6年MASA
ねぇ、はっとりさん!最近「相続」って言葉をよく聞くんだけど、それって具体的には何を意味してるの?
相続専門家はっとりさん
いい質問だね、MASAくん!相続というのは、誰かが亡くなった時にその人の財産が残された家族や親族に引き継がれることを指すんだ。例えば、お金や不動産、車などの財産をどう分けるかを考えないといけない。
MASA
ふむふむ。でも、そんなのは自然に決まるんじゃないの?どうしてわざわざ「相続」って考えないといけないの?
はっとりさん
それがね、必ずしも自然には決まらないんだ。相続は複雑なルールがあって、家族間でトラブルが起きやすいんだよ。だからこそ、生前からしっかりと準備しておくことが大切なんだ。
1. 遺言書の役割とその重要性
MASA
なるほど!準備って言えば、よく「遺言書」を書くべきだって聞くけど、遺言書って何?そして、どうしてそんなに大事なの?
はっとりさん
遺言書は、財産をどう分けるかを自分の意志で書き残す文書のことだよ。遺言書があると、亡くなった人の財産がどう分けられるかがはっきりするんだ。それがないと、法律に基づいて自動的に分けられてしまうから、遺族同士で揉めることも多くなるんだ。
MASA
へぇ、じゃあ、遺言書があると揉めにくくなるってことだね。
はっとりさん
その通り!特に、遺言書を書くことで「特定の誰かに多く財産を残したい」とか、「特定の財産は特定の人に渡したい」などの希望が実現できる。法定相続人が複数いる場合、遺言書がなければ均等に分けられてしまう可能性があるからね。
MASA
でも、書くのが難しそうだな…。適当に書いてもいいの?
はっとりさん
実は、遺言書には法律で決められた書き方があるんだよ。たとえば、手書きで書かなきゃいけない部分や、書くべき内容が決まっている。遺言書を正しく作成しないと、効力がなくなってしまうこともあるんだ。
MASA
そうなんだ!ちゃんとした書き方で書かなきゃいけないんだね。
はっとりさん
そのとおり!遺言書は、財産の分け方を自分の意思で決めるための書類なんだ。もし遺言書がなければ、法律で決まった割合で財産が分けられてしまう。だけど、例えば「この家は長男に、現金は次男に」というような希望があれば、それを遺言書で明確にできるんだ。
事例: 例えば、おじいさんが遺言書を作らずに亡くなってしまったケースを考えてみよう。おじいさんには、家と現金があり、長男と次男がいる。おじいさんが特にどちらに何を相続させたいか決めていない場合、法律に従って半分ずつ分けられる。結果的に家も現金も均等に分けるのが難しくなり、兄弟が揉める原因になるんだ。だけど、遺言書があれば「家は長男に、現金は次男に」と明確にしておけるから、争いを未然に防げるんだよ。
MASA
そうなんだ!遺言書を作ることはとても大切なんだね!
2. 家族信託とは?
MASA
遺言書以外にも、他に準備できることってあるの?
はっとりさん
あるよ。最近注目されているのが「家族信託」だ。これは、家族の中で信頼できる人に財産の管理や運用を任せる仕組みなんだ。
MASA
どういう仕組み?
はっとりさん
例えば、MASAくんのおじいさんが年を取って自分の財産を管理できなくなったとするよね。そのとき、お父さんがその財産を管理する役目をおじいさんから任される。それが家族信託の基本的な考え方なんだ。
MASA
なるほど、財産を誰かに任せるんだ。でも、どうしてそんなことをするの?
はっとりさん
例えば、おじいさんが認知症になってしまった場合、もう自分で財産の管理ができなくなるよね。でも家族信託があれば、事前に信頼できる人に財産の管理を任せておけるから、スムーズに財産を運用できるんだ。
MASA
それは安心だね!でも、普通の相続と何が違うの?
はっとりさん
家族信託は相続と違って、生前に財産を管理・運用するための仕組みなんだ。相続は亡くなった後に財産が分けられるけど、家族信託は生きている間から財産の管理を任せることができるんだよ。
家族信託は、財産を家族に信託して管理してもらう仕組みで、これを使うことで、お年寄りが認知症になったときでも、家族が財産を適切に管理できるようになるから安心なんだ☝
事例: おばあさんが高齢で認知症のリスクがあると心配したとき、家族信託を活用することができる。おばあさんが元気なうちに、息子に自分の財産を信託しておけば、いざというときにもその息子が財産を管理できるようになるんだ。これなら、おばあさんが判断できなくなっても、家族がしっかりと財産を守ることができるところがすばらしい!
MASA
それはすごい安心だね!家族信託でお年寄りを守ることができるんだね!
はっとりさん
そのとおり!
3. 生前贈与で税金対策をする方法
MASA
それともう一つ、「生前贈与」っていうのも聞いたことあるんだけど、何?
はっとりさん
生前贈与は、生きている間に財産を渡す方法のことだよ。例えば、MASAくんが大人になったときにお父さんから家やお金を受け取るとするよね。それが生前贈与。
MASA
それって、相続とはどう違うの?
はっとりさん
相続は亡くなった後に財産を渡すけど、生前贈与は亡くなる前に渡すんだ。そして、これには税金対策の意味もある。財産が大きいと、相続税が高くなることがあるんだ。でも、生前贈与を使って少しずつ財産を渡しておくことで、相続税を軽減できるんだよ。
MASA
お金のことってすごく複雑だね。でも、生前に贈与する方がいい場合もあるんだ。
はっとりさん
そうだね。ただし、生前贈与にも贈与税がかかる場合があるから、専門家に相談して適切な方法を見つけることが大事だよ。
例えば、祖母が持っている土地を孫に早めに渡してあげたいと思った時、生前贈与を活用できるんだ。例えば、毎年110万円までの金額なら贈与税がかからない範囲で贈与できる。ただし、あまり大きな金額や財産を一度に贈ると、贈与税がかかってしまうので、少しずつ渡すことで税金を節約できるんだよ。
MASA
生前贈与ってすごいんだね!
4. 後見制度について
MASA
あと「後見制度」って何?それも相続に関係するの?
はっとりさん
後見制度は、認知症や知的障害で判断能力が不十分な人を法律的に支援する制度だよ。本人が自分で財産を管理できないときに、代わりに後見人がその人の財産を守る役割を果たすんだ。さきほどの化家族信託に似ている制度なんだ。
MASA
じゃあ、もし誰かが認知症になったら、その人の代わりに後見人が財産を管理するってこと?
はっとりさん
その通り!家族信託のように、生前に信頼できる人に任せる形ではなく、後見制度は法律に基づいて裁判所が選任する後見人がその役割を担うんだ。
おじいさんが認知症になってしまい、銀行口座の管理ができなくなったとき、家族が後見人に選ばれて代わりに財産を管理することができれば、おじいさんの生活費や医療費の支払いもスムーズにできるよね。
MASA
なるほど。やっぱり、おじいちゃんやおばあちゃんが認知症になったとき、何も準備してないと大変なことになるんだね。
はっとりさん
そうだね☝生前に対策しておくことは、今の時代にはとてもひつようなことなんだ。
5. デジタル時代の相続と未来の展望
MASA
それにしても、最近はスマホとかパソコンとか、いろんなデジタルな財産が増えてきたけど、これってどうやって相続するの?
はっとりさん
いい質問だね!デジタル財産も相続の対象になるよ。例えば、銀行のオンライン口座、仮想通貨、SNSアカウントなんかもデジタル財産の一つだね。
MASA
そうか!でも、パスワードとかどうするの?
はっとりさん
デジタル財産は特にパスワードの管理が重要なんだ。最近では、デジタル財産の相続に対応したサービスやアプリも登場してきているよ。これからますますデジタル財産の相続は重要になってくるね。
MASA
将来、相続のやり方も全部デジタル化されちゃうのかな?
はっとりさん
可能性はあるね。将来的には、ブロックチェーン技術なんかを使って、財産管理や相続がより安全で効率的に行えるようになるかもしれないよ。法律や手続きもデジタル化が進むことで、スムーズに相続手続きができる未来が待っているんじゃないかな。
デジタル技術の進化によって、相続手続きもオンラインで進められるようになってきているんだ。これからは、例えば遺言書を電子化したり、財産管理をクラウド上で行うことがもっと一般的になるだろうね。特に遠方に住んでいる相続人同士でも、スマホで簡単に相続の手続きを進められるようになるかもしれないよ。
たとえば、今後は家族全員が別々の場所に住んでいたとしても、オンライン上で遺産分割協議を行えるようになるかもしれない。現在でもビデオ会議を使った遠隔協議が可能な時代だから、手続きがより迅速に行えるようになることが予想されるよ。
MASA
へぇ~ 何だかデジタル化すると、直接おじいちゃんやおばあちゃんにも会えなくなりそうだな、、
はっとりさん
大丈夫!デジタル化すべきことと、デジタル化すべきではないことがあるよね☝MASA君が大切に思う人には、必ず直接顔を合わせて、気持ちを伝えてあげることが、何よりも大切だし、相手は嬉しいんじゃないかな。
MASA
今日はありがとう、はっとりさん!すごく勉強になったよ。これから相続や財産管理についてもっと勉強しようかな。
はっとりさん
それは素晴らしいことだね、MASAくん!相続や財産の管理は、将来に備えるための大切なことだから、早いうちから知識を持っておくことは大事だよ。